ドクターX 外科医・大門未知子 第5話 (2021/11/11放送) 勝手にまとめと検証 ~オペナースは優秀に限る&失敗を個人の責任にするな

医者雑談

こんにちは!
ドクターコンちゃんです!

ドクターX 外科医・大門未知子 第5話 (2021/11/11放送)について
またまた勝手に論じます!

(ネタバレありますのでご了承を)

今回は、ナースX・那須田灯(松下奈緒)登場!
ってことでなかなかドキドキさせられましたな(>_<)

(人間模様的なドキドキね。
松下奈緒にドキドキの線も否定しがたいですが・・・(^^;))

あらすじ

簡単なあらすじですが、

興梠広(要潤)が執刀する大腸がんのオペに
那須田灯が直接介助(直介)ナースとして入ります。

(興梠は脳外科医じゃなかったっけ?というツッコミはこのドラマには無用です(^^;))

灯はアメリカでナースをやっていたこともあり
非常に優秀で
興梠が次に使う器械を、
言われる前から差し出してきます。

それに腹を立てた興梠は
大間正子(今田美桜)に直介ナースを交代させます。

手術は終了しましたが
術後、腸管縫合不全による感染(骨盤内膿瘍)を発症します。

興梠は正子が失敗したせいだと言い張り、
正子はクビにさせられそうになります。

患者さんは再手術が必要になりますが、
オペ中、対処の難しい状態に興梠がパニくり、
そこでやっぱり大門未知子が登場します。

灯と正子も
前回オペが興梠のミスであったという証拠を突き付け
興梠は退場、
未知子がオペを成功させます。

オペナースは優秀に限る

今回、ナースX・灯が
執刀医に言われる前に
次に使う器械を差し出してきますが、
アメリカではこれは当然の事と聞いております。

ドラマで興梠がそんなナースに切れますが、
”アンタ、アメリカでオぺやってたんじゃなかったっけ?”
って感じです。

アメリカではオペナースの地位は高く
準ドクターと言ってもいいような感じで
最後の傷の縫合も行うのも当たり前のようです。

(マーベルヒーロー映画ドクター・ストレンジにもそんなシーンがあります)

手術進行を完全に把握しているからこそ
次に使う器械がスピーディーに出てくるワケで、
このおかげで手術スピードも速くなるし、
術者のストレスも減ります。

オペをやってみると分かりますが、
申し訳ないですケド、
慣れていないナースだと
言われた器械を見つけるのにも時間がかかるので
毎回待つ時間ができ、
手術スピードが遅くなり
術者のストレスもたまります(^^;)

(ボクは優しいから切れないっすよ!)

つまり、灯みたいに優秀なオペナースの方が
普通は術者にとってプラスなんですが・・・

ちなみに、ウチのナースは
アメリカ並みに超優秀なので
ストレスフリーですけどね!

失敗を個人の責任にするな

ドラマ中の手術手技に問題があったのか、
縫合糸の選択に問題があったのかについては
ボクは畑違いのため言及しません。

ただ、手術ミスというより
単純に執刀医の経験値が低いため
難しい症例への対応がうまくできなかったのではないか、
とも思います。

結果が悪かった時に
このやり方が悪かったのだとか、
後出しジャンケン的にはいくらでも言えます。

今回の最大の問題点は、
結果が悪かったことを、
主な責任の所在が
執刀医であれ
ナースであれ
個人の責任で終わらせようとしていることです。

人間は必ず失敗するので
責任を個人に押し付けても
また同じような失敗はいつか誰かが起こします。

個人のミスが起こりそうな時に
組織的に未然に防ぐシステムを構築することが必要です。

今回は、
円滑なコミュニケーション環境が
できていなかったことが最大のミスです。

パニック状態の時こそ、
立場の上下関係なく自由に意見を言え
お互いに相手の意見を受け入れることができるという環境が
最悪の結果を防ぐ手段になります。

これは航空業界で過去に反省され
業界全体の努力により
現在、航空機事故の確率が奇跡的に低い数字になったことでも
組織的対応の大切さが分かります。

ここらへんについては
以下の本がおススメです。

やっぱり大切なのはチーム医療!

そもそもドクターはチームリーダーなので
ナースに責任を押し付けるのはあり得ません。

結果に対して最も責任を負うのは
常にリーダーです。

また、次に悪い結果を招かないため
ミスを予防するシステム構築を主導するのも
リーダーの仕事です。

でもリーダーだからと言って
なんでも自分一人の責任として気負うのではなく
自分は完ぺきではないことを自覚し、

ナースXのように優秀なスタッフに
自分に足りないものを
快く補ってもらう姿勢こそ
真のリーダーではないかと。

(やば、今スゴクいいこと言ってない?)

いずれにせよ、
ドラマ中の組織トップは
未来志向の割に
失敗に対する組織的対応という
近年の風潮も分かっていない
前時代的人間であることが明らかになりましたね(^^;)

ああ、ウチは最高のチームで良かった・・・

というワケで、
最後まで読んでくださって、
ありがとうございました~!!!


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